虫歯について

 皮膚に傷ができた時、治る速さが年齢によってずいぶん違うことは、誰でも経験があることでしょう。 具体例として、40平方センチメートルの傷を閉じる速さにしても、20歳と40歳ではおおよそ2倍は違うといわれています。

 人は年齢を重ねるたびに溜まってゆく歯垢や歯石が原因で、歯肉や歯を支える歯槽骨*1が破壊されていきます。そして、老化とともにそれの修復が追いつかず、最後は歯が動揺して抜けてしまうのです。
 このような老化防止を防ぐために、活性酸素*2を抑制する努力などを行えばある程度の効果は得られます。 しかし、それだけでは完全とは言えません。歯ブラシで取り除けない歯石や歯垢は歯科医院で除去してもらったり、定期的な検診をして丈夫で健康な歯を保ちましょう。

 

 

*1 歯槽骨・・・顎骨の骨体部と歯牙を結ぶ骨。

*2 活性酸素・・・細胞の正常な働きを失わせ、その結果、老化やいろいろな病気を引き起こす酸素。日常生活の中で発生するほか、紫外線、たばこ、激しいスポーツ、電磁波、医薬品、ストレスなど様々な条件のもとでも発生する。